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北九州市立大学

学部紹介Faculty Introduction

学部紹介

外国語学部 舞台は世界。語学力で国際社会の扉を開く。

英米学科

高度な英語運用能力と英米および英語圏の文化?社会の諸問題についての専門的知識を兼ね備え、国際社会においてビジネスなどの分野で活躍できる人材を養成します。

取得
資格
  • ●中学校教諭一種免許状(英語)
  • ●高等学校教諭一種免許状(英語)
PICKUP授業
  • Leadership Theory

    【担当教員 Ashta先生からのメッセージ】

    Ashok Ashta先生

     英米学科には世界各国から集まった教員がいて、学生も世界中の様々な場所に留学することができます。言語としての英語を勉強するだけなく、英語を使って世界について勉強します。
     「Leadership Theory」では、リーダーシップを様々な角度から見直し、分析をしていきます。私は、効果的な指導について多様な角度から考えるという研究をしています。この授業で、学生たちには、自分がなりたいリーダーのタイプについて、自分自身の哲学を発展させてほしいです。
     授業内では、英語でプレゼンテーションを行います。アクティブラーニングが含まれており、幅広いチームワークが生まれます。それぞれの学生の視点から自分自身のキャリア開発のためのアイデアを得られるので、一般メディア (雑誌、テレビ番組など) で用いられる単純で一般的なアプローチを超えて、リーダーシップについての視野を広げていくことができます。
     「Leadership Theory」は社会に出ていく全ての学生にお勧めの授業だと思うので、ぜひ受講してください。

  • 通訳理論と技術

    【担当教員 柴田先生からのメッセージ】

    柴田 弓子先生

     「通訳理論と技術」では通訳に必要な知識や理論について学び、基礎的な技術を習得します。まず音声通訳のプロセスに関する理論的枠組みを踏まえ、通訳基礎トレーニングと実践編として遂次通訳と同時通訳を練習します。異文化コミュニケーターとしての通訳とはどのようなものか、理論を理解するだけでなく基本的な技術を身につけるための基礎トレーニングを重視し、言語的な側面のみならず文化的?状況的コンテクストを考慮しながら訳出する上で考慮すべき点について考え演習を行います。通訳は異言語間?異文化の背景を持つ人々のコミュニケーションが円滑に進むように支援する役割を担っており、国際社会で活躍するために言語運用能力の向上だけではなく、様々なテーマに関する情報収集スキルや柔軟な対応力を身につけてほしいと思います。単に言語を習得するにとどまらず、その言葉の背景にある文化や価値観、習慣を理解し、他者と深いレベルでつながる力を養うことが求められるので、知識を習得するだけではなく、実際に行動してみることで得られる学びは将来必ず役に立ちます。通訳や翻訳、異文化コミュニケーションに関心のある学生にお勧めします。

英語力を活かせる鉄道業界や
物流業界への就職を目指す
花田 尚也さん
外国語学部 英米学科(山口県立防府高等学校 出身)

一般選抜前期日程

オールイングリッシュで行われる授業に魅力を感じ、英米学科を選びました。受験勉強では、英語はもちろん、英語の得意なライバルと差をつけるために、英語の次に配点の高い国語にも力を入れました。興味のある分野を英語で学べる環境や、課外活動への積極的な参加により、充実した大学生活を送っています。将来は、英語力を活かせる鉄道業界や物流業界への就職を目指しています。皆さんにもぜひ楽しい大学生活を送ってほしいです。

中国学科

高度で実践的な中国語運用能力と、中国語圏や世界各地の文化?歴史?社会の専門的知識を持つことで、国際社会で活躍できる人材を養成します。

取得
資格
  • ●高等学校教諭一種免許状(中国語)
PICKUP授業
  • 研究演習B

    【担当教員 武井先生からのメッセージ】

    武井 満幹先生

     「研究演習B」は、3年次のゼミで中国学科の各教員が担当しています。内容は教員の専門領域によって異なり、大きく分けると歴史、経済、語学、文学があります。私の場合は中国古典文学が専門で、学生の興味関心を引きながらこれまで培ってきた中国語力を維持?向上させたいので、中国近世の小説で日本でもよく知られている『三国志演義』を扱っています。授業では『三国志演義』を読むだけなのですが、読むために大事なことを考えながら読んでもらいます。文章を読むには、なるべく原文に忠実に理解することが必要ですが、言葉の意味や語順だけでなく、語句と語句や文と文とのつながり、さらに話の流れ(展開)や登場人物の関係を把握すること、様々な表現の仕方、また物語の舞台設定や物語が成立した時代の文化などに気づくと解釈がしやすくなります。ミクロ的な視点とマクロ的な視点とを駆使して文章を読む、そういう読み方を身につければ『三国志演義』以外の小説のほか、現代の様々な文章も読んでいくことができ、視野も徐々に広がっていくと思います。中国の古典文学に興味?関心がある、中国語の読解力を身につけたい、漢詩?漢文を学びたい学生にお勧めします。

  • 中国語初級総合Ⅱ

    【担当教員 胡先生からのメッセージ】

    胡 玉華先生

     中国学科は少人数のクラスで、ネイティブの先生を中心とした語学授業のほか、中国の文学や歴史、経済、社会に関わる授業やゼミ研究も多く設置されています。私は教育心理学をアプローチとした実践的研究(教え方?学び方の研究)を行っています。効果的な学習援助によって、学習者が分からなかったことが分かるようになり、できなかったことができるようになった時に研究の魅力を感じています。「中国語初級総合」の授業では、受講者が中国語に対して関心を持つような内容を織り交ぜながら、中国語の発音を身につけ、基礎的な文型や文法を駆使して日常におけるコミュニケーションができるようにします。中国文化?中国人文化に関する基礎知識を学ぶための中国語力を身につけ、母語(日本語)および外国語(中国語)のコミュニケーション能力の向上を目標としています。ゼロ基礎からスタートした学生は、授業を通して中国語で日常におけるコミュニケーションができるようになり、さらに中国への研修や中国語圏への語学留学の道につながります。語学やコミュニケーションが好きな人、また異文化に興味がある人に積極的に参加してほしいです。

訪日中国人に日本の魅力を伝えるため
観光業界で活躍したい
梅崎 梨花さん
外国語学部 中国学科(佐賀県立三養基高等学校 出身)

一般選抜前期日程

世界第2位の使用人口を持つ中国語を身に付けることは、私の強みになると考え、中国学科を選びました。クラスは少人数で編成されていて、丁寧な指導が受けられることはもちろん、身近な仲間が上達していく姿を見ることはモチベーションに繋がります。新しい価値観に出会える中国学科は、大学で新しいことを始めたいと思っている方におすすめです。将来は、訪日中国人に日本の魅力を伝えるため、観光業界で活躍したいです。

国際関係学科

国際関係と地域研究の発展的な知識と、英語を中心に優れた語学力を兼ね備え、グローバルな視野に立って活躍できる国際人を養成します。

取得
資格
  • ●中学校教諭一種免許状(社会?英語)
  • ●高等学校教諭一種免許状(公民?英語)
PICKUP授業
  • 多文化共生実践演習

    【担当教員 大平先生からのメッセージ】

    大平 剛先生

     私の専門は「国際開発協力論」で、国同士がなぜ協力し合うのかを国際政治学のアプローチで考えます。そこには利他的な動機だけでなく、打算的で利己的な側面が強く、「外交」の一部としてのダイナミズムが読み取れます。「多文化共生実践演習」では、外国語学部とJICA九州との間で結ばれた協定に従い、JICA九州で研修を行う諸外国からの研修員の方々との交流会をメインに、研修員の方々の母国の文化?社会?政治?経済について事前学習するとともに、多文化共生についての理解を深めます。国ごとに異なる文化や風習があることを理解し、偏見や思い込みを取り除き、多文化共生のあり方を模索します。異なる学科の人たちと一緒に受講する少人数の演習形式なので、まずお互いを知ることと、共同でタスクをこなすための雰囲気づくりを大切にしています。最初は人前で話すことに気後れを感じていた人でも、最後には堂々と英語でプレゼンをしたり、初対面の研修員の方と和気あいあいと交流できるようになれます。授業を通して、人前で臆せずに英語でコミュニケーションが取れる能力と、チームで協力し合ってタスクをやり遂げる能力を身につけてほしいと思います。

  • 卒業研究演習Ⅱ

    【担当教員 北先生からのメッセージ】

    北 美幸先生

     「卒業研究演習Ⅱ」では移民やエスニシティの問題を中心に、アメリカ合衆国の社会史、移民史、人種関係論を史的?総合的に学んでいます。そのほか、性的マイノリティの人々(LGBTQ+)をめぐる状況にも着目しています。「遠い外国であるアメリカ」について学ぶだけにならないよう、日本に目を向けるようにしており、日本での同性婚の法制化を目指す「結婚の自由をすべての人に」公判の傍聴や九州レインボープライドへの参加、吉塚リトルアジアマーケットの見学などを行っています。これらの体験を通して、日本あるいは学生自身にマイノリティ問題を適用するとどうなのかを考える力を養い、「普通」というものなど存在しないという、多様性を前提としたものの考え方ができるようになってほしいと思います。授業時間外?あるいは学外での活動が多いため、体感的に学びたい人、ゼミを学生生活である程度、大きな部分を占めるものとして積極的にコミットできる人に向いている授業です。国際関係学科は地域研究、国際関係の理論、語学をバランスよく学べるところです。少人数の授業も多く、かなりハードだと思いますが、その分、充実感があると思います。

後悔することがないよう
その瞬間のベストを尽くすことが大切
久保 心愛さん
外国語学部 国際関係学科(福岡県立嘉穂高等学校 出身)

学校推薦型選抜

国際関係学科の授業は、プレゼンテーションやスピーチ、ディベート等、クラスメイトの意見を聞く機会が多いため、視野が広がります。また、外務省職員やジャーナリストによる講演会もあり、刺激を受ける機会が豊富です。言語教育は、英語だけでなく、第2言語として履修した韓国語も読み書きができるレベルに到達しました。学校推薦型選抜の試験は小論文でしたので、国際情勢に関する本や新聞を沢山読んで臨みました。受験期間は大変なことも多いですが、後悔することがないよう、その瞬間のベストを尽くすことが大切だと思います。

経済学部 経済学でデザイン。世の中、会社、そして自分を。

経済学科

豊かな教養と経済学の基礎及び応用分野に関する知識を兼ね備え、理論と実践を統合することにより、社会や経済の諸問題を解決できる人材を養成します。

推奨
資格
  • ●日商簿記検定
  • ●ITパスポート試験
  • ●基本情報技術者試験
  • ●応用情報技術者試験
  • ●ファイナンシャル?プランニング技能検定
PICKUP授業
  • 環境経済学

    【担当教員 牛房先生からのメッセージ】

    牛房 義明先生

     「環境経済学」では地球温暖化問題、廃棄物問題、エネルギー問題などについて経済学の視点から考え、これらの問題がなぜ発生し、どうすれば解決することができるのかを探求します。一方的な講義ではなく、学生にも積極的に発言してもらい、意見交換ができる雰囲気を大切にしています。また、学んだことを覚えるだけではなく、現実の課題にどのように応用するのかを学生自らが考えること、経済学の思考法、環境経済学の基本的な知識、それらを習得して、現実の社会課題の解決策を提案できる能力を身につけてもらうことも大切にしています。講義を通じて、学生が関心のある分野のイベント、セミナーなどに積極的に参加し、そこに参加した人とつながり、様々なことを経験し、卒業後の進路にも良い影響を与えていると思いますので、持続可能な社会をどのように築いていけば良いかを具体的に考えたいと思う学生に受講してほしいです。環境問題は様々な要因が複雑に絡み合いながら発生していることが多く、環境経済学の専門家だけでなく、他の専門分野の研究者と議論をすることがあります。そのため、多くの学び、刺激を受けるので、とても面白い分野だと思います。

  • 専門演習Ⅰ?Ⅱ(ゼミ)

    【担当教員 土井先生からのメッセージ】

    土井 徹平先生

     私が担当する「専門演習Ⅰ?Ⅱ」は日本経済史の演習科目です。特に北九州の地域経済を事例として、小倉や門司、八幡などの経済?産業の近現代史について学んでいます。具体的には、北九州の各都市の現状や課題を知り、それらが生じることとなった理由を、過去から現在に至るプロセス=歴史をもとに探求しています。そのために土井ゼミでは、地域の現状を視察するとともに、過去とのつながりを発見するフィールドワークを行っています。また、「なぜこうなのか?」「実際はどうなのか?」と学生自身が身近な地域の中から「問い」を見つけ、調査した内容を発表するグループワークやプレゼンテーションを行っています。こうした実践的学習を繰り返し行うことで、学部が主催するプレゼンテーション大会で私のゼミ生は、例年、上位入賞を果たしています。歴史学は過去を知る学問と誤解されがちですが、実際は過去をもとに現在を知るための学問です。特に経済は私達の暮らしと密接な関係を持っており、経済の歴史を研究することで、「なぜ私たちは今、このように生きているのか」、私たちの現在を客観的に理解することができるようになります。

自ずと自分のスタイルが出来上がるので
継続することが重要
中谷 躍人さん
経済学部 経済学科(兵庫県立姫路商業高等学校 出身)

学校推薦型選抜

データ分析やお金に関する知識は、将来の自分の武器になると考え、経済学科を選びました。授業では、データの分析結果を人に伝える力も身に付きました。現在、一人暮らしをしていて、家事やお金の管理は大変です。自由な分、責任と行動力が大切だと感じていますし、良い経験にもなります。入試対策では、繰り返し、小論文の過去問題を解いて、先生に添削してもらいました。自ずと自分のスタイルが出来上がるので継続することが重要だと思います。

経営情報学科

幅広い教養を身につけ、経営学を理解し、会計学や情報科学の手法も駆使することで、さまざまな企業経営や社会に関する諸問題を解決できる人材を養成します。

推奨
資格
  • ●日商簿記検定
  • ●ITパスポート試験
  • ●基本情報技術者試験
  • ●応用情報技術者試験
  • ●ファイナンシャル?プランニング技能検定
PICKUP授業
  • 応用戦略分析

    【担当教員 浦野先生からのメッセージ】

    浦野 恭平先生

     経営情報学科では「経営学」?「会計学」?「情報科学」に関する科目群が配置されており、企業や組織について多面的?総合的な視点から学ぶことが出来ます。「応用戦略分析」の授業は、文献を用いた具体的な企業の「事例研究」および経営者の方々に経営の実践を語って頂く「特別講義」を主として、2年次までに学んできた経営学の理論やフレームワークを用いて、実際の企業の経営戦略や経営内容について分析する力を身につけます。この授業では学生同士のグループワークや経営者の皆さんとのディスカッションの機会を設けることで、参加者一人一人が主体的に関われるように心がけています。学んできた「理論」と「実践」を結びつけて考える「戦略的思考力」ないし「洞察力」、そして、それらにもとづいて他者と議論できる「コミュニケーション力」を身につけて欲しいと考えています。当初、発言することに躊躇していた学生のみなさんが、授業での経験を糧として、経営者の方々とディスカッションしている姿を通して成長を感じることが出来ます。将来、企業や行政機関で企画の仕事や新しい取り組みに関わりたいと考えている学生にはフィットすると思います。

  • 専門演習Ⅰ?Ⅱ(ゼミ)

    【担当教員 橋本先生からのメッセージ】

    橋本 芙奈先生

     私の「専門演習(Ⅰ?Ⅱ)」では主に、ビジネスコンテストの出場へ向けたグループワークや地元企業への聞き取り調査を通じて、マーケティング戦略の立案に関する大まかな流れを理解します。マーケティングを「企業や組織による顧客との関係づくり」として広く多角的に捉え、教科書にある理論と企業などによる実際の取り組みとのギャップを明らかにします。聞き取り調査を実施する際は、調査先の選定やアポイントメントを取ることなども学生が中心となって経験します。より実践的なマーケティングを学べ、視野が広がります。社会人となるための準備の場として、主体性や積極性を養っています。授業を通して「物事を広く見たり深く見たりすることで、現状を適切に把握できる力」「実践的な知識を用いて身の回りの問題を解決できる力」「企業の方との電話やメール、対面でのコミュニケーションなどにおいて、最低限の常識ある行動をとることができる力」を身につけてほしいと思います。ゼミ内において発表や意見交換の機会を多く設けていることにより、自分の強みや課題を客観的に把握?改善でき、人前での話し方や発表用資料の作成などが徐々に上手になっていきます。

商品開発や企画に携わる仕事に就いて
自ら会社を興したい
原 めありさん
経済学部 経営情報学科(九州国際大学付属高等学校(福岡県) 出身)

一般選抜後期日程

ある商品に対して「どうしてこの価格なのかな。」と考えたり、会社の経営やマーケティングに興味があったため、経営情報学科を選びました。大学の授業は、興味がある授業を自分で選択できるので面白いです。将来は、商品開発や企画に携わる仕事に就いて、ゆくゆくは自ら会社を興したいです。入試は、一般選抜の後期試験を受験しました。クラスメイトより受験生活が長く、大変でしたが「後悔していない!」と自信を持って言えます。

文学部 文化を知り、社会を知り、人間を読み解く手がかりを探る。

比較文化学科

日本文化と欧米文化をはじめとする異文化への深い認識を持ち、自文化の発信と異文化への理解を深める能力を持つ世界的な視野に立った人材を養成します。

取得
資格
  • ●中学校教諭一種免許状(国語?英語)
  • ●高等学校教諭一種免許状(国語?英語)
  • ●学芸員
PICKUP授業
  • 演習B-2(日本美術史学演習)

    【担当教員 五月女先生からのメッセージ】

    五月女 晴恵先生

     比較文化学科では、三年生からは全員がいずれかのゼミに所属して専門的な勉強に取り組みます。地域的には日本?アジア?欧米、分野的には文学?歴史?宗教?メディア?美術史学などの多彩なゼミを設けています。私は日本中世の絵巻を研究しており、日本美術史ゼミを担当しています。「演習B-2」は4年生の2学期の演習(ゼミ)で、卒業論文の完成に向けた授業内容となっています。日本美術史学のゼミは、複数の大型図版を広げて、美術作品を確認しながら進めます。時には、絵巻の複製を見ながらディスカッションをすることもあります。また、夏休み期間には泊りがけで京都?奈良に赴き、寺院や美術館博物館をめぐります。図版では、どうしても実際の大きさや色彩を掴み切れませんので、ゼミ生たちには、普段から展覧会の開催情報をチェックして、実際に作品を見に行き、観覧カードを作成するという課題をかしています。特に、卒業論文で取り上げる作品や、それに関連する作品が展示される機会があれば、できるだけ見に行くことを勧めています。美術史学の研究のアプローチは多様であり、同じ分野の研究成果だけでなく、歴史学や文学?宗教学などの他分野の知見も踏まえたテーマ設定も可能です。卒業論文では、自分の興味に導かれながら考察を展開し、最終的には学術論文を書き上げたという達成感を得てほしいと思っています。

  • 地域文化資源演習

    【担当教員 大熊先生からのメッセージ】

    大熊 智之先生

     比較文化学科では、自身の問題関心に応じて、地域?分野を横断した多様で豊かな学びを実践することができます。「地域文化資源演習」では、北九州の文化の特徴とその魅力を発見し、発信することを探求します。美術館や博物館などの市内の文化施設を見学し、施設とその展示を紹介するポスターなどの広報作品をグループで作成します。その際、文化施設を身近に感じてもらうため、展示内容はもちろんですが、さまざまな角度から施設の魅力を探すことを提案しています。地域の文化施設を捉え直し、自身が見つけた魅力を発信することを通して、文化資源の発見や継承、活用、課題解決に向けた基本的な手法や考え方を身につけてほしいと考えています。演習に取り組む学生たちは、担当する文化施設について調べるうちに関心が高まり、実際に施設を見学する際には非常に熱心に見学している様子が見られました。その成果を生かして、これからどのようなポスターが製作されるのか楽しみです。この演習は、学芸員資格の取得を目指す学生はもちろん、北九州の文化やその振興に関心のある学生、他の学生と協働して何かに取り組みたいという学生におすすめです。

最後まであきらめずに頑張れば
合格が見えてくる
石川 到さん
文学部 比較文化学科(新潟県立長岡大手高等学校 出身)

一般選抜前期日程

思想、歴史、美術など多様な文化領域を自由に学べる点が面白そうだと思い、比較文化学科を選びました。言語の授業も充実していて、私は、ドイツ語を履修しています。受験期間は、配点の高い国語と英語や暗記要素の多い倫理を中心に勉強し、一問一答を繰り返したり、資料集の細かい情報も頭に入れたり、コツコツと取組みました。合格判定の結果が悪かったとしても、最後まであきらめずに受験勉強を頑張れば合格が見えてくると思います。

人間関係学科

人間の存在、行動、発達を社会環境や自然環境などとの関連において学際的、総合的に把握し、真の意味での人間の健康的な生活のあり方を探求する人材を養成します。

取得
資格
  • ●中学校教諭一種免許状(社会)
  • ●高等学校教諭一種免許状(公民)
  • ●認定心理士
  • ●社会教育士(社会教育主事任用資格)
  • ●学芸員
PICKUP授業
  • 参加型学習論

    【担当教員 山下先生からのメッセージ】

    山下 智也先生

     「参加型学習論」は、生涯学習の一環としての「参加型学習(≒ワークショップ)」に着目し、その手法?技法を実際に体験しながら理解を深めていく実践的な授業です。授業では、多様なアイスブレイクを体験するだけでなく、その後のメインワークを見据えてアイスブレイクを的確に選択する術を学ぶとともに、具体的な手法?技法のメリットやデメリットを把握し、その参加型学習のテーマやコンセプトに適した手法?技法の組み合わせについて検討します。さらに、参加型学習を促すファシリテーターの役割や意義についても実践的に考察します。授業の締めくくりには、これまでの学びを踏まえて、学生たちで参加型学習をプランニングし、ファシリテーターとして実践する機会も設けています。このように本授業では、学生自身が参加型学習をプランニングし、それを円滑に進めるためのファシリテーション能力を身につけることを探求しています。それぞれがもっている経験や力を引き出しながら主体的に学ぶのが好きな学生はもちろん、ワークショップはちょっと苦手という学生にとっても、その経験を楽しみながら積み重ねていく機会にしてもらえれば幸いです。

  • サーベイ実習

    【担当教員 濱野先生からのメッセージ】

    濱野 健先生

     人間関係学科では、講義に加えて実習からも様々な学問に触れることができます。
     社会調査の方法を身につけることで私たちは人の生活の背景や人生そのものについて明らかにすることができますが、「サーベイ実習」では、社会学で広く使われている量的調査の手法を学び、実際に自分たちで調査設計を行います。その後、得られた結果を分析し、文章にまとめたあと発表し、ディスカッションします。実習では、量的な調査で明らかにできる全体的な傾向を探るために、質問紙の設定から調査結果の分析まで、社会に出ても有用なスキルを身につけます。そのために、自分で考えたことをわかりやすくかみくだき、他者に伝えることができるということを習得できるように、様々な角度から挑戦してもらいます。「サーベイ実習」の授業を通して、一見すると確からしい公的統計に対しても新しい視点で評価することができようになり、不十分な調査を見破ることができるようになってほしいと思います。調査が好きな学生、批判的学力を身につけたい学生(演習が終わるころにはそうした力が身につきます)に受けて欲しい授業です。

思い描く大学生活をモチベーションに
受験ではベストを尽くす
嘉陽 鈴乃さん
文学部 人間関係学科(沖縄県立那覇国際高等学校 出身)

一般選抜後期日程

学びたい分野をひとつに絞ることが出来なかった時に、人間関係学科を知り、幅広い分野を学びたい自分に合っていると思いました。入学後は、心理学を中心に多方面から人間について学んでいます。一般選抜後期の個別学力検査は集団討論でした。過去問題のテーマについて自分の意見を考えたり、集団討論の動画を視聴したりして対策しました。大学生活は自由な時間が多く、充実した生活を送ることができるので、皆さんも大学生活をモチベーションに受験ではベストを尽くしましょう。

法学部 問題解決。混沌の時代に、正義と公正に基づく新たな枠組みを示す。

法律学科

法律論の深い理解、広い知識及び総合的判断力を持ち、法現象に対して弾力的に対処し得る法的思考力?処理能力を備えた人材を養成します。

推奨
資格
  • ●司法書士
  • ●行政書士
  • ●宅地建物取引士
  • ●社会保険労務士
  • ●ビジネス実務法務検定
PICKUP授業
  • 行政争訟法

    【担当教員 井上先生からのメッセージ】

    井上 禎男先生

     行政客体(行政の相手方となる私人等)から行政主体(国、地方公共団体等)に向けた reaction をなす作用を検討するのが「行政救済法」分野です。この授業では、主に①行政不服審査法に基づいて行政に対して処分等の是正を求める「行政上の不服申立て」、②行政事件訴訟法に基づいて違法な処分等を争う裁判を提起し司法解決を図る「行政訴訟」(①と②をあわせて「行政争訟」という)を検討しており、救済の根拠となる種々の法律の目的と内容(制度設計)を理解し、判例を踏まえた基本的な知識の修得を目指します。実務(公務員、士業などの有資格職、法曹)に就くと、習得した知識を十分かつ的確に使いこなせるだけの能力が日々求められます。この授業では、そのための基礎力と応用力を見据えた理解力の習得を大切にしています。行政の活動を知ることは、社会(で起こる様々な問題)を知ることにほかなりません。行政の活動の根本を知り、解決のための立法や執行のあり方を通して市民社会の現実に目を向けてほしいです。公務員?資格試験等の受験を目指す人はもちろん、それ以外の進路を考えている人にとっても有意義な授業になると思います。

  • 法学基礎演習Ⅰ?Ⅱ

    【担当教員 林田先生からのメッセージ】

    林田 幸広先生

     「法学基礎演習Ⅰ?Ⅱ」は10名前後の少人数の演習(ゼミ)形式で実施される一年次生の必修科目で、基本的に法律学科の全教員が担当します。大学生活を送るにあたって知っておいてほしい基本事項から、徐々に条文の読み方、六法の使い方など法学部生ならではのスキルを習得します。最終的には、文献検索や法律情報データベースを活用したうえで判例報告ができるようになることを目的としています。また、法原理の視点から物事をとらえたり、条文に照らした論理構成ができるようになってもらいたいです。ただし正解は一つではないため、自分の考えや筋道が変わっていくことを恐れないようになってもらいたいとも思います。教員と学生の間はもちろん、学生(ゼミ生)同士「顔」の見える距離での活動、一方的な情報教授ではなくゼミ生が教員に質問しやすい雰囲気や、ゼミ生同士が疑問を出し合える雰囲気作りを心がけています。法学に関心がある、法学的思考やスキルを活かした職業に少しでも興味を持っている、汎用性のある思考を身につけたい方、教員からの受け身ではなく主体的に、あるいは学生同士で楽しく成長したい方。どれか一つでも心当たりがあればぜひ法律学科へ。

法的思考力や正しい言葉を使って
説得する力を楽しく学ぶことができる
政時 加奈さん
法学部 法律学科(山口県立豊浦高等学校 出身)

学校推薦型選抜

法律学科を志望した理由は、公務員試験に必要な分野を勉強しながら、民間企業でも活かすことができる思考力を磨けると思ったからです。そして、北九州市外からも通学可能な澳门英皇娱乐_澳门赌场游戏-官网のアクセスの良さも魅力のひとつでした。受験期間は、学校推薦型選抜の小論文対策と一般選抜に向けた勉強を並行して行いました。入学後は、1年次からゼミがあり、刑務所の見学は視野を広げるきっかけになりました。法学部の先生はお堅いイメージがありますが、実際は、優しくユーモアに溢れる方が多く、日々、法的思考力や正しい言葉を使って説得する力を楽しく学ぶことができています。

政策科学科

地域社会、国際社会などで生じる様々な問題を発見し分析する能力、解決策を立案する能力、さらに評価する能力を有した人材を養成します。

取得
資格
  • ●司法書士
  • ●行政書士
  • ●宅地建物取引士
  • ●社会保険労務士
  • ●ビジネス実務法務検定
PICKUP授業
  • 政策科学入門Ⅱ

    【担当教員 横山先生からのメッセージ】

    横山 麻季子先生

     政策科学では、法律?政策など人がつくってきたルールや制度を研究対象としています。「政策科学入門Ⅱ」は、研究対象へのアプローチ方法や研究手法を概論的に学ぶ1年生の必修科目です。研究には質的なアプローチと量的なアプローチがあり、調査にも聞き取り?アンケート?フィールドワークなど様々な手法があります。重要なのは、手法は1つではないということです。フィールドワークについても、事前準備や事後の情報分析やデータ整理の大切さを学べるため、その後の研究にも直接役立ちます。また、政策科学科で身につけていくデータサイエンスは、社会に出てからも間違いなく必要とされるスキルです。私自身はこれまで、行政学の分野で政策評価について研究してきて、近年は、動物愛護法の変遷や、自治体独自の動物政策といった動物行政も研究しています。政策科学と聞くと、自分とは縁遠いと感じる人が多いかもしれませんが、政治的な政策はみなさんが通学で利用する交通機関や、日常的なゴミ出しなど、生活のいろんな面に関わっています。もし日常生活で疑問や問題を感じることがあれば、ぜひ政策科学科に来て、その原因や解決の糸口を探してみてください。

  • 政策実践プロジェクト

    【担当教員 石松先生からのメッセージ】

    石松 一仁先生

     「政策実践プロジェクト」では、公的機関や自治体が進めるプロジェクトに加わり、現場の課題や改善点を見つけていきます。外部の人たちと協力し、プロジェクトを進めていくことで、社会人としての最低限のマナーを身につけられるのも魅力です。
     地域課題は地域ごとに微妙に異なっており、また、健在化していない問題も多く、その課題を発見する能力を養うことも、授業の大きな目的です。私が主に研究している、持続可能な都市空間創出のための都市緑化政策にも、都市計画、交通政策といった総合的なアプローチが必要です。その点、当学科には、各専門分野の教授がバランスよく揃っていて、幅広い知識を学べるのが魅力です。学びのテーマは人それぞれに違い、社会に出てからも勉強は続きます。大学は、その学び方を身に着ける場だと思います。ぜひ、政策科学科で学ぶ姿勢を身につけ、社会に出てからも学び、成長していってほしいです。

市民の生活向上に貢献する政策を
企画?実行できる地方公務員を目指す
寺澤 翔さん
法学部 政策科学科(宮崎県立宮崎南高等学校 出身)

学校推薦型選抜

高校時代から、地域社会の課題や都市の発展に関心を持っていました。政策を考える上で、法律的視点と社会的な観点の両方が重要だと感じており、これらを統合して学べる環境が整っている点に魅力を感じ、政策科学科を選びました。授業では、都市政策や行政学といった幅広い分野を系統的に学ぶことができるだけでなく、フィールドワークやディスカッションを通して実際の社会問題に触れる機会が豊富です。将来は、大学で身につけた政策立案の知識やスキルを生かして、市民の生活向上に貢献する政策を企画?実行できる地方公務員を目指しています。

地域創生学群 地域に根ざす。知識?理論?実践力を駆使し、地域をマネジメントする。

地域創生学類

幅広い教養と実践力を持った専門性を備え、地域に関する理論と現場理解により地域社会をマネジメントし、地域の再生と創造に貢献できる人材を養成します。

取得
資格
  • ●スクール(学校)ソーシャルワーク教育課程認定修了資格(定員10名程度)
  • ●パラスポーツ指導員
受験
資格
  • ●社会福祉士※20名を超える場合は選考を行います。
PICKUP授業
  • 地域福祉実習(コミュニティソーシャルワーク実習)

    【担当教員 末永先生からのメッセージ】

    学生の活動の様子

     私が専門とする地域福祉は、地域住民の主体性を大切にしながら、地域課題を解決できるような方法を考えていくことが魅力です。地域創生学群は地域での活動を通して、学生の主体性が磨かれます。「地域福祉実習(コミュニティソーシャルワーク実習)」では、高齢化が進む団地の自治会と連携して、地域のつながりづくりを目的に高齢者の戸別訪問やサロン活動、バザー、夏休みの子どもの居場所づくり、夏休み中の孤食欠食を目的とした活動などの取り組みを実施しています。これらの取り組みにより、地域の課題や困りごとを把握し、それを解決していくための方法を探求します。これまで実習を行った学生は、地域団体や企業などと協働しながらイベントを成功させたときに成長や変化を感じました。地域が求めているニーズをキャッチし、学生で解決方法を考えながら主体的に行動へ移すことができました。実習を進めていく上で、学生自身で実習内を組織し、学生自身の総意で活動内容を決めることを大切にしています。実習を通して、コミュニケーション力や自律的行動力を身に付けてほしいです。地域住民と一緒に地域課題の解決を目指したい学生にお勧めです。

  • 地域創生実習(猪倉実習)

    【担当教員 矢ヶ井先生からのメッセージ】

    矢ヶ井 那津先生

     「地域創生実習(猪倉実習)」は、八幡東区の高槻地域にある猪倉町を拠点に「農業を基盤とした地域の活性化を実践的」に行っています。地域の生業である農業に着目し、地域の方と枝豆や旬の野菜を育てており、農業をきっかけに地域行事の運営?参加や郷土愛醸成を目指した芋焼酎の開発、高齢者向けの買い物支援等の福祉活動のように実践の場も広がっています。「地域」には様々な定義があり、地域は様々な人で構成されています。実践を重ねることで、地域課題に対する固定的概念を打破し、安易な仮説や誰かが用意した回答ではなく自身の経験に基づいた具体的な地域の実状理解や課題の発見を目指しています。普段関わらない多世代で多種多様な方との協働の中で主体的に学ぶことを大切にし、教員は考え方や考える視点の提供、選択肢の提示、問い直し等、学生一人ひとりの考える力を高め、自己決定をしていくことを伴走します。実践を重ねることで、地域で今起きていることを臨場感を持って感じる「地域を理解する力」と、理解を深めるためにも地域住民と信頼関係を築く「コミュニケーション力」や地域への関心を持ち続け、主体的に取り組む意欲である「自律的行動力」も身に付けてほしいです。

大学での授業を通じて
自分が積極的になることを感じられる
前田 和さん
地域創生学群 地域創生学類(兵庫県立加古川北高等学校 出身)

一般選抜前期日程

子供に関わる仕事を目指しているのでスクールソーシャルワーカー課程がある地域創生学群を選びました。1年生から実習活動が始まり、地域での実践的学習やグループ活動は、難しい面もありますがやりがいが大きいです。大学での授業を通じて、自分がどんどん積極的になっていることを感じます。入試の集団討論の対策では、周囲に目を配って会話することを意識して、先生や友達と一緒に練習しました。将来は、大学院に進学して、福祉関連の研究者になることを目指しています。

国際環境工学部 照準は未来。環境?情報技術で豊かな明日を拓く。

環境化学工学科

化学に関する基礎学力と実践力を身につけ、物質変換を含む物質の流れを制御することにより、物質の生産、エネルギー?資源循環、環境改善を実現する人材を養成します。

取得
資格
  • ●毒物劇物取扱責任者
受験
資格
  • ●第一種?第二種衛生管理者(要実務経験1年)
  • ●衛生工学衛生管理者
  • ●甲種危険物取扱者
  • ●甲種消防設備士(特類を除く)
  • ●第一種?第二種作業環境測定士(要実務経験1年)
  • ●廃棄物処理施設技術管理者(要実務経験2年)
推奨
資格
  • ●公害防止管理者(大気1種?水質1種)
  • ●技術士?技術士補
  • ●高圧ガス製造保安責任者(甲種化学)
  • ●環境計量士(濃度関係)
  • ●一般計量士
  • ●放射線取扱主任者
  • ●エックス線作業主任者
  • ●二級ボイラー技士
  • ●エネルギー管理士
PICKUP授業
  • 有機化学実験

    【担当教員 秋葉先生からのメッセージ】

    秋葉 勇先生

     「有機化学実験」は講義で習う様々な有機化学反応の実験を行います。有機化学についての理解をより一層深めるとともに、実験技術を習得します。有機化学反応がどのように進むのか、用いる化合物の性質が反応にどのように影響するのか、ということについて、実験の結果と講義で習った内容を合わせて探求します。実験なので、実際に自分の手で操作すること、一つ一つの操作の意味を理解すること、反応の様子をよく観察することが大切です。有機化学実験で必要な基本的な実験スキルと、新しい化合物を合成するときに、どのような実験を行えば目的が達成できるのかということを発想する能力を身につけてほしいです。実験を重ねると操作がスムーズにできるようになり、レポートのまとめ方や考察のレベルが上がっていきます。化学の分野の研究者、技術者を目指す学生はもちろん、漠然と化学に興味がある学生にもお勧めします。化学は物質を構成する基本単位の分子やイオンを直接扱う学問領域です。物質の構成単位を扱う化学の力で環境問題、資源問題など様々な社会問題を本質的?根本的に解決することができます。その化学を基礎から応用まで、系統的に学べるのが環境化学工学科です。

  • 無機?分析化学A

    【担当教員 片山先生からのメッセージ】

    片山 裕美先生

     「無機?分析化学A」は、分析化学分野における酸塩基平衡や錯生成平衡など化学全般にみられる平衡反応を取り扱います。この授業は、化学反応を深く理解し、環境問題の解決や技術開発に役立つ知識を習得するために重要な科目です。化学平衡を深く学び、それらが自然界や工業プロセスでどのように影響を及ぼすのか、例えば、ある物質が反応や環境中でどのような形態で存在し、どのような条件で安定化しやすいのかなどを考えていきます。分析化学は、化学の基礎を築く重要な学問であり、今後より専門的な内容を学ぶための土台となります。そのため、知識が着実に定着して実践に活かせるよう、演習を交えた授業を行っています。化学平衡を活用して化学物質の定性?定量分析を行う能力を養い、環境中の物質の濃度や挙動を数値的に評価できる力、化学分析に必要な基礎知識を身につけてほしいと思います。環境問題を科学的に解析し、解決したい学生や、化学工業や製造業での品質管理や製造プロセスに興味がある学生におすすめです。環境化学工学科は座学だけでなく、充実した実験や演習科目に企業見学などもあり、より実践に即した知識や技術を学べます。

他学科の学生とアイデアを交換することで
自身の発想力が刺激される
髙橋 尚子さん
国際環境工学部 エネルギー循環化学科(兵庫県立姫路飾西高等学校 出身)
※2024年度からエネルギー循環化学科の名称が環境化学工学科に変わりました

一般選抜前期日程

環境保全のために化学的な視点からアプローチできる点に魅力を感じ、エネルギー循環化学科(現:環境化学工学科)を選びました。授業のレベルは高いですが、教員に質問しやすい環境なのでしっかり内容を理解することができます。全学科合同で課題解決に取り組むグループワークでは、他学科の学生とアイデアを交換することで自身の発想力が刺激されます。受験期間は、間違った問題を「なぜ間違えたのか。」「なぜその解法か。」と理解することを意識していました。勉強は大変ですがリフレッシュを挟みながらベストを尽くしましょう。

機械システム工学科

機械システム技術者として、環境に配慮したものづくりで、「豊かな社会」と「持続可能な社会」との両立に貢献できる人材を養成します。

受験
資格
  • ●一級小型自動車整備士(要実務経験3年)
  • ●自動車整備管理者
  • ●管工事施工管理技士(2級?要実務経験1年)
推奨
資格
  • ●技術士補(機械)
  • ●機械設計技術者(3級)
  • ●機械?プラント製図(機械製図CAD作業3級)
  • ●高圧ガス製造保安責任者(甲種機械)
  • ●危険物取扱者(乙種?丙種)
PICKUP授業
  • 機械設計製図Ⅰ

    【担当教員 宮國先生からのメッセージ】

    宮國 健司先生

     「機械設計製図Ⅰ」は機械系の専門科目で、機械に関わる動力装置に関して、動力伝達装置の理論と設計計算を行いながら機械設計?製図の基礎を学びます。機械設計について、機械に働く力、材料および動力伝達装置の要素を踏まえて理解するとともに、機械設計に関する課題を発見し、良い設計とは何かを探求します。機械系エンジニアとして必要なCADの基本操作から図面作成まで、学生一人一人に寄り添って丁寧に指導しています。学生には機械要素や機構、機械設計などの基礎、基本的なCADのスキルを身に付けてほしいです。この授業は、『目的達成に向けて、論理的にアイデアを具現化する』という設計の本質を体得して「設計って面白い」と感じてもらうことを目的としており、本科目を受講した多くの学生が「自分が一から設計するという始めての体験ができ、やりがいがあった、CAD操作が自分でも出来るようになった」と実感しているようです。将来は自分が手がけた製品で社会をより良くしたいとか機械の設計に興味がある学生に向いています。機械工学では試行と分析を何度も繰り返す必要がありますので、地道な努力をコツコツと積み重ねていける力が求められます。

  • 機械工学実験Ⅱ

    【担当教員 佐々木先生からのメッセージ】

    佐々木 卓実先生

     「機械工学実験Ⅱ」では、材料の強度(一般金属や特殊金属の破断?変形特性)、機器の動作(構造の振動特性や制振性能の計測)、流体の影響(機器/構造周辺の空気の流れの計測)、エネルギー機器の性能評価(合成燃料の発熱量の計測)などの実験を行い、測定原理や測定法、測定機器の操作方法、データの分析法、実験レポートの作成方法などを習得します。機械の性能や機械動作に関連する物理現象と、機械工学の基礎理論との繋がりを、実験を通して探求します。実験の前に、講義で学習した機械工学の知識を用いて実験で得られる結果を予測すること、また、予測した結果と得られた結果とを比較?考察することで、機械工学に関する知識をより広く?深めるようにしています。実際の機器を操作しながら様々な物理量の測定法や測定機器の操作方法を身につけ、データの収集?分析法の知識や能力を高め、報告書を通して事実や考えを人に伝えられるようになってほしいです。実験で得られる結果を予測し、測定したデータを分析することで、予測の妥当性を判断し、予測方法を改善したり、新たな課題へチャレンジします。論理的な思考と豊かな探求心を身につけたい学生にお勧めです。

医療器具を作るという夢を叶えるために
努力していきたい
森 菜々美さん
国際環境工学部 機械システム工学科(大分県立宇佐高等学校 出身)

一般選抜前期日程

私は、小さい頃から工作が好きで、将来は、世界中の人に利便性を提供するものづくりがしたいという気持ちから機械システム工学科を選びました。授業は、高校の内容の復習から始まるので安心して取り組むことができました。大学生になると、自由な時間が多くなるため、勉強時間を確保するように自己管理することが大切だと感じています。将来、医療器具を作るという夢を叶えるために、これからも勉強に励みます。

情報システム工学科

電子?情報?通信を基礎とする情報システム工学を理解し、情報環境の生み出す諸問題を解決できる能力を持つ人材を養成します。

推奨
資格
  • ●基本情報技術者試験
  • ●応用情報技術者試験
  • ●電気通信主任技術者
  • ●陸上無線技術士
  • ●画像処理エンジニア検定
PICKUP授業
  • 計算機演習Ⅱ

    【担当教員 古閑先生からのメッセージ】

    古閑 宏幸先生

     1年生の必修科目「計算機演習Ⅱ」では、レポート?論文の執筆やプレゼンテーションに必要なコンピュータスキル、および基礎的なプログラミングスキルを習得します。コンピュータを活用したテクニカルライティング?プレゼンテーションの構成や発表の仕方、高校や1年次に修得した数学などを題材にライブラリを利用したプログラミング方法を学び、科学技術的な内容などを論理的に表現する力や思考する力や、プログラミングにより課題を解決する力を身につけます。グループ分けによるチームプレゼンテーション(ディスカッションや役割分担、協力した発表など)、個人ベースのプログラミング演習(各学生のペースに合わせたTA(ティーチングアシスタント)サポートによる自己学習力)を通じて、コミュニケーション力や問題の本質を見抜く力、創造力を養います。人工知能や画像処理、情報通信、ロボット?自動車制御などの超スマート社会を支える技術の土台となる数学やプログラミングなどの基礎から応用分野まで幅広く学ぶことができます。最新の設備を利用した実験?演習を通して技術力や創造力を実践的に身につけ、未来をデザインするスペシャリストへの成長が期待できる学科です。

  • 情報システム工学実験Ⅱ

    【担当教員 松岡先生からのメッセージ】

    松岡 諒先生

     「情報システム工学実験II」では、画像処理を中心に、プログラミングやデータ構造、アルゴリズムを学びます。C言語やProcessingを使い、画像の変形やフィルタ処理、描画プログラムの作成など、実践的な技術を習得します。主にコンピュータを活用した問題解決能力、特に、画像処理やグラフィックスを扱い、プログラムを通して、データ構造やアルゴリズムの深い理解を目指します。実践的なプログラミング能力を身に付けることを重視しており、理論を理解するだけでなく、自分でプログラムを作成し、問題解決に取り組む姿勢を大切にしています。情報工学の分野で重要となるプログラミングスキルやアルゴリズムの応用力、問題解決能力を身に付けてほしいです。特に、C言語や画像処理の知識を活かした実践力が求められます。授業の中で自らプログラムを作成し、試行錯誤を重ねることで自己解決力や問題に対する探究心が大きく育まれます。さらに、課題に取り組む際には、教員やTA(ティーチングアシスタント)との活発な議論を通じて、技術的な理解だけでなく、他者と意見を交わしながら考えを深めるコミュニケーション能力も向上していくと思います。

サークル活動や課外活動にも参加し
充実した大学生活が送れる
井上 椋介さん
国際環境工学部 情報システム工学科(福岡県立宗像高等学校 出身)

一般選抜後期日程

プログラミングによって機械を動かすことや、アプリを動作させることに興味があったため情報システム工学科を選びました。大学の授業は、高校と違って専門的な内容を詳しく学べるのでとても楽しいです。プログラミングで出来ることも日々、増えています。勉強以外に、サークル活動や課外活動にも積極的に参加し、充実した大学生活を送っています。今後は、大学院に進学し、更に専門性を高めたいと考えています。

建築デザイン学科

建築デザイン及び建築技術に関する基礎学力と実践力を身につけ、地球環境に配慮した建築?都市の創造と保全に貢献できるアーキテクト?マインドと技術者倫理を理解する人材を養成します。

受験
資格
  • ●一級建築士
  • ●二級建築士
  • ●木造建築士
  • ●建築施工管理技士(1級?要実務経験3年、2級?要実務経験1年)
  • ●建築設備士(要実務経験2年以上)
  • ●管工事施工管理技士(1級?要実務経験3年、2級?要実務経験1年)
推奨
資格
  • ●一級建築士
  • ●二級建築士
  • ●木造建築士
  • ●建築施工管理技士(1級?要実務経験3年、2級?要実務経験1年)
  • ●建築物環境衛生管理技術者
  • ●コンクリート技士?主任技士
  • ●CASBEE建築評価員
  • ●建築設備士
  • ●管工事施工管理技士
  • ●コンクリート診断士
PICKUP授業
  • 環境設備実験

    【担当教員 上野先生からのメッセージ】

    上野 貴広先生

     「環境設備実験」では、空気調和設備について冷暖房負荷の発生と室内環境の形成のメカニズムを模型実験や解析を通じて理解するとともに、省エネルギー建築の実現のための各種手段の効果を学びます。また、キャンパス内の設備や装置の現地調査を行い、それぞれの設備機能に関しての理解を深めたり、省エネルギー、快適環境実現のための各手法を学んだりします。机上の理論だけではなく、建築物の内外における建築環境設備に関する熱、光、空気、音、水、エネルギーといった物理現象を深く理解してもらうことを本授業では大切にしています。建築環境要素の計測法と物理現象を理解したうえで、実際の実験データを用いた解析法と客観的評価手法を習得し、グループワーク形式の実験、演習、プレゼンテーションを行うことにより、他者と協働しながら問題解決能力とコミュニケーション能力も身に着けてほしいと考えています。この授業では、快適かつ低炭素な空間を実現するための技術を体得することができるため、エンジニアリングの世界に進む学生だけでなく、意匠デザインに進む学生にもおすすめです。

  • 環境計画演習

    【担当教員 白石先生からのメッセージ】

    白石 靖幸先生

     「環境計画演習」では、建築空間における快適な居住環境(室内環境等)や環境負荷低減性(省エネ等)を達成するための建築環境計画?建築シミュレーション技術の修得を目的として、建物の環境性能評価の演習を行います。通常、快適な居住環境を実現するには、エネルギー消費(環境負荷)を伴います。少ない環境負荷でより快適な居住環境を実現するには、どのように建築を設計し、どのように建物を運用すればよいかを考え、探求してもらいます。建築設計や建物の運用によって、“居住環境の質、エネルギー消費量、環境負荷”等へ多大な影響を与えるということを客観的な評価ツールを使って理解し、その影響を理解した上で、演習を通じて再度、建築設計や建物の運用を考えます。この演習を通じて、建築設計の変更が環境性能(室内環境やエネルギー消費量など)に与える影響を定性的かつ定量的に理解できるようにすることを期待します。建築分野における環境配慮は、カーボンニュートラル社会の実現にむけて避けて通ることはできません。建築環境?設備工学に興味のある学生のみならず、建築設計者やエンジニアを目指す全ての学生に履修してほしいです。

自由な時間を使いやりたいことや
学びたいことを突き詰めることができる
林 京之介さん
国際環境工学部 建築デザイン学科(福井県立藤島高等学校 出身)

一般選抜前期日程

日本の神社仏閣の造形美に心惹かれ、建築の道を志しました。設計の講義は、実際に一から建物を設計するので根気が必要ですが、完成した時の達成感は何物にも代えがたいです。また、学科の友人と建築物について語り合う時間が大好きです。今後は、自身の設計の軸を探すために大学院に進学予定です。大学生活は、高校とは違い自由な時間が多く、やりたいことや学びたいことを突き詰めることができるため、皆さんにも「好き」をとことん突き詰める大学生活を楽しんでほしいです。

生命工学科
※2025年度から環境生命工学科の名称が生命工学科に変わります

生物?生態·環境の本質を理解し、活用するための基礎学力と実践力を身につけるとともに、バイオテクノロジーやエコテクノロジーを活用した技術開発力や環境問題への対応能力を持つ人材を養成します。

推奨
資格
  • ●ビオトープ管理士(1級?要実務経験7年)
  • ●公害防止管理者
  • ●環境計量士
  • ●環境カウンセラー
  • ●環境マネジメントシステム(ISO14001)審査員補
PICKUP授業
  • 生命工学基礎実習

    【担当教員 浦西先生からのメッセージ】

    浦西 克維先生

     「生命工学基礎実習」では、高校で学ぶ基礎的な物理分野の理解を深めるための実験、演習を行います。高校の物理で学習する「運動の法則」を始め、「オームの法則と電気抵抗」、「光の干渉と回折」等について実験を通して、実際におこる現象を体感します。また、実験結果をレポートにまとめ、論理的な考察をすることで、その現象が発生した仕組みの理解を深めます。この授業で、基礎的な物理学等の理解を深め、よい実験データを得るために創意工夫する姿勢と、レポートによる考察から、発生した現象に対して論理的に考察できる能力を身につけてほしいです。教科書で学んだ知識を実験を通して実際に体験することで、学生は座学とは異なる楽しさや気づきを見いだすことがあります。物理や化学等の現象を実験を通してより深く理解してみたい人、実験そのものが好きな人に適した授業だと思います。生命工学科には、生物はもとより化学や物理等、幅広い専門分野を持つ個性あふれる先生方が在籍し、バイオテクノロジーや環境テクノロジーの最先端を学ぶことができます。また、少人数で同じ授業を履修することが多いため、学生間の交流が活発で仲良くなりやすい点も魅力だと思います。

  • 生命工学実習

    【担当教員 森田先生からのメッセージ】

    森田 洋先生

     「生命工学実習」は3年生の実習です。4年生から行う卒業研究の準備段階として、医用材料、生物機能、環境生態の各分野における研究テーマに取り組み、研究活動に必要な考え方?知識?スキルなどの実践的能力を習得します。生命工学科では3年前期に医用材料、生物機能、環境生態の3つの教育研究分野に分かれて、専門知識と技能を学びます。3年後期からは更に各々の研究室に配属し、指導教員との密接な連携のもと、講義や実習で学んだ知識や技能を更に発展させて、卒業研究に必要な知識やスキルの習得を目指します。卒業研究に係る基本知識とスキルを身につけることはもちろんですが、研究室の中で学生や教員などと積極的な議論をしながら、協働して取り組む姿勢を身につけることが重要です。本実習では卒業研究の準備段階として、それぞれに個別の課題が与えられ、実験を進めていきます。実験方法や手順も与えられるものだけでなく、自らが考えるものもあります。最初は失敗や試行錯誤の繰り返しですが、大きく成長できる場と感じています。

ただの知識だったことが
自分の力として身に付いていると実感
竹内 綾音さん
国際環境工学部 環境生命工学科(福岡県立戸畑高等学校 出身)
※2025年度から環境生命工学科の名称が生命工学科に変わります

学校推薦型選抜

環境未来都市である北九州で、環境マネジメントについて学ぶために環境生命工学科を選びました。毎週の実験など、大変な面もありますが丁寧に教えもらえるので、今まではただの知識だったことが、自分の力として身に付いていると実感します。入試対策では、大学と自分の目指す姿の共通点を探したり、環境関連のニュースを見たりして、根拠のある意見を持つための知識を付けました。受験は大変ですが、大学を通過点としてどんな大人になりたいかを想像して頑張ってください。

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